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宇宙空間への電離圏イオン流出をその場で観測.SS-520-3号機噛み合わせ試験開始
2021年度冬に打上に向けて,観測ロケットSS-520-3号機の噛み合わせ試験が2021年3月より開始されています.東北大は電子密度の高精度計測と300Hz~20MHzまでのプラズマ波動スペクトル観測を行う観測装置NEI/PWMを担当しています.2022年度以降にも,複数の観測ロケット実験が計画・提案されています.観測を基礎とした電離圏研究に取り組んでみたい,データ解析に閉じない経験やスキルを得たいという学生さんの参加を大募集しています.(Mar.12, 2021) (地球物理学専攻Topics#17)
月のスミス盆地の火山活動に迫る!月地下レーダ観測データを用いて地下構造を調査
鶴岡高専創造工学科(本専攻宇宙地球電磁気学分野OB)の石山謙講師との共著論文で, 月の表・裏側の境界にあるスミス盆地の溶岩噴出量が40億年前以降急激に低下していたことが地下レーダ観測データから明かにされました. 月の表の雨の海ではより遅い33億年前に溶岩噴出量が減少しており(Oshigami et al., 2014), 月内部で冷却が進行するタイミングに地域差があった可能性があります.(Jan. 24, 2020).
(Scientific Report /
理学研究科紹介ページ)
文部科学省宇宙航空科学技術推進委託費 宇宙航空人材育成プログラム「観測ロケット実験を通した宇宙機器エンジニアリングスキル養成プログラム」(2019~2021年度)が採択
このプログラムでは,2021年夏期に実施見込のS-520ロケット実験「中規模伝搬性電離圏擾乱(MSTID)発生時における電離圏E領域とF領域の電子密度鉛直・水平構造観測」に合わせて,他の参加機関(奈良高専,京大,富山県大,東海大)と合同で,サイエンス・エンジニアリングに関するワークショップ・遠隔セミナーを開催しながら,学生による搭載観測機器の製作,試験,鹿児島での観測運用参加をサポートします.東北大学は,電離圏E,F領域の電子密度を計測するためのインピーダンスプローブの製作を担当します.参加希望の方は熊本まで. (Oct. 28, 2019)
kumamoto(at)stpp.gp.tohoku.ac.jp